自動運転・ADASを知る

ADAS(Advanced Driver Assistance System:
先進運転支援システム)機能の全て

ADAS(先進運転支援システム)とは、ドライバーや歩行者などの安全・快適を実現するために、自動車が各種センサーを用いて周囲の状況を把握し、ドライバーに的確に表示・警告を行ったり、ステアリングホイールやブレーキなどの操作に関与し、ドライバーの操作を支援する機能の総称です。自動運転のレベル2に位置付けられています。

本ページでは、ADASの代表的な機能である、ACC(Adaptive Cruise Control System:車間距離制御)を始めとした、ADASを実現する12の機能についてご紹介します。

1.ADASの機能とは

自動車の基本性能は「走る、曲がる、止まる」と言われるように、自ら駆動源を持ちドライバの意思に従って自由に移動できることにあります。

もともと車両の運転操作に自動車のECUが関与する目的は、この基本性能の限界を向上させたり、ドライバーの運転意図に忠実に操作ができるように車両応答性を向上させることでした。

例えば、現在多くの自動車に装着されているABS(Anti-lock Braking System)やブレーキアシスト(Brake Assist,BA)は、ブレーキペダルの急操作において最大のブレーキ力と走行安定性を維持する技術であり、ドライバ操作による危険回避能力を高める支援システムと位置付けられます。

ADASとはこれらの支援システムに加えて、車両に搭載したカメラやミリ波レーダーなどのセンサから周囲の状況をより正確に認識し、ドライバの運転を高度に支援する様々な機能を総称したものです。

自動車メーカーは様々なADAS機能を搭載した自動車を販売しています。例えばトヨタは、代表的なADAS機能である、ACC(アダプティブクルーズコントロール)を、「レーダークルーズコントロール」と名付けています。各機能ごとにメーカーの名称と説明ページへのリンクを掲載しました。

2. ACC(Adaptive Cruise Control System:アダプティブクルーズコントロール)

ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)とは、前走車を検知し車間距離を一定に保ちながら走る「追従走行」機能です。前走車がいない場合は、ドライバーが任意に設定した速度を維持して走ることもできます。

ACCのメカニズムは、カメラやレーダーなどの外界センサが周囲の情報を検知するところから始まります。検知した情報を車載ECUに伝え、画像認識技術などにより、前方車両及びその速度を検出します。検出したデータを元に、ドライバーに替わってアクセルとブレーキを制御します。ACCが作動中にドライバーが操作をした場合は、ドライバの操作が優先されます。

ACCが作動する際には、前走車が加速した時にどのように付いていくのか、すなわち加速のタイミングなどを、また前走車が減速した時の減速方法などのソフトウェアの設定によりドライバーの感覚が大きく変化します。安全を確保しつつ、ドライバーができるだけ違和感を持たないソフトウェアの設計が必要となります。

2-1. 主な国産メーカーのACC名称とリンク

下表に代表的な国産自動車メーカーのACCの名称と参考リンクを掲載しました。

 メーカー名    

 各メーカーのACC関連機能の名称
 参考情報ページ
 トヨタ
 
 レーダークルーズコントロール
 https://toyota.jp/safety/scene/highway/
ニッサン  インテリジェントクルーズコントロール
 https://www.nissan-global.com/JP/TECHNOLOGY/OVERVIEW/icc.html
 ホンダ  渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール
http://www.honda.co.jp/hondasensing/feature/acc/
マツダ  マツダレーダークルーズコントロール
 http://www.mazda.com/ja/innovation/technology/safety/active_safety/mrcc/
スバル 全車速追従機能付クルーズコントロール

https://www.subaru.jp/eyesightowner/care/control.html

三菱自動車

レーダークルーズコントロールシステム

https://www.mitsubishi-motors.com/jp/innovation/technology/library/e-assist.html?intcid2=innovation-technology-library-e-assist
ダイハツ

レーダークルーズコントロール

https://www.daihatsu.co.jp/lineup/mebius/06_safety.htm

スズキ アクティブクルーズコントロールシステム

http://www.suzuki.co.jp/car/baleno/comfort/

3.FCW(Forward Collision Warning:前方衝突警告)

FCW(Forward collision warning)= 前方車接近警報とは、前方を走る車を常に検知し、衝突の危険性が高まった場合に、ドライバーに警報、回避操作を促す機能です。上述のACC機能の一部として搭載されている場合がありますが、後付可能な、ドライブレコーダーに搭載されている例もあります。

3-1. 主な国産メーカーのFCW名称とリンク

下表に代表的な国産自動車メーカーのFCWの名称と参考リンクを掲載しました。
 

メーカー名 各メーカーのFCW関連機能の名称
参考情報ページ
トヨタ プリクラッシュセーフティ※警告・自動ブレーキ機能
https://toyota.jp/safety/scene/scenes/?padid=ag461_safety_common_scene_scenes_bn
ニッサン PFCW(前方衝突予測警報)
https://www.nissan-global.com/JP/TECHNOLOGY/OVERVIEW/emergency_brake.html
ホンダ FCW (フォワード・コリジョン・ウォーニング)
http://www.honda.co.jp/safety/technology/scene/long/fcw/
マツダ スマート・ブレーキ・サポート(SBS)

http://www.mazda.co.jp/cars/axela/feature/safety/i-activsense/

スバル ブリクラッシュブレーキ
https://www.subaru.jp/safety/eyesight/function/
三菱自動車 衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/usp/safety.html
ダイハツ 衝突警報機能(対車両・対歩行者)
https://dport.daihatsu.co.jp/information/sumaashi/
スズキ エマージェンシーブレーキ
http://www.suzuki.co.jp/car/landy/safety/

4. AEBS(Advanced Emergency Braking System:衝突被害軽減制動制御装置)

衝突被害軽減制動制御装置とは、CA(Collision Avoidance)とも呼ばれ、FCW機能が警告したにも関わらずさらにブレーキ操作が無く、このままでは追突や衝突が避けられないとシステムが判断した場合に、被害を軽減するため自動的にブレーキを作動させる装置を指します。
AEBSはFCWの発展形として搭載され、ACCの一部として機能する場合もあります。

4-1. 主な国産メーカーのAEBS名称とリンク

下表に代表的な国産自動車メーカーのAEBSの名称と参考リンクを掲載しました。
 

 メーカー名  各メーカーのAEBS関連機能の名称
 参考情報ページ
 トヨタ  プリクラッシュセーフティ※警告・自動ブレーキ機能
 https://toyota.jp/safety/scene/scenes/?padid=ag461_safety_common_scene_scenes_bn
 ニッサン  インテリジェント エマージェンシーブレーキ
 https://www.nissan-global.com/JP/TECHNOLOGY/OVERVIEW/emergency_brake.html
 ホンダ  衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉
 http://www.honda.co.jp/hondasensing/feature/cmbs/
 マツダ  アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)
 http://www.mazda.co.jp/cars/axela/feature/safety/i-activsense/
 スバル  ブリクラッシュブレーキ
 https://www.subaru.jp/safety/eyesight/function/
 三菱自動車  衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/usp/safety.html
 ダイハツ  衝突回避支援ブレーキ機能
 https://dport.daihatsu.co.jp/information/sumaashi/
 スズキ  エマージェンシーブレーキ
 http://www.suzuki.co.jp/car/landy/safety/

5.NV/PD(Night Vision/Pedestrian Detection:ナイトビジョン/歩行者検知)

ナイトビジョンとは、赤外線カメラで撮影した画像を表示して夜間や悪天候時など、目視での確認が難しい際に、歩行者などの熱源を検知してディスプレイに表示する機能です。通常のカメラで撮影された画像と合成した処理を行い表示する機能も開発されています。現在はカメラが高価なため、高級車を中心に搭載されていますが、今後の普及が期待されます。

ナイトビジョンは赤外線カメラを利用して歩行者を検知する技術ですが、スバルのアイサイトなど、ステレオカメラのみで歩行者を検知するしているシステムもあります。

5-1. 主な国産メーカーのNV/PD名称とリンク

下表に代表的な国産自動車各メーカーごとの歩行者検知技術をご紹介します。赤外線カメラだけでなく、歩行者検知機能について紹介をしているページにリンクしています。

 メーカー名  各メーカーのNV/PD関連機能の名称
 参考情報ページ
 トヨタ  ナイトビュー
 http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/safety/technology/technology_file/active/night_view.html
 ホンダ インテリジェント・ナイトビジョンシステム
 http://www.honda.co.jp/safety/technology/active/nightvision/
 マツダ  アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート (アドバンストSCBS)
 http://www2.mazda.co.jp/carlife/owner/manual/cx-5/kf/eksu/contents/03392800.html
 スバル  アイサイトのステレオカメラ
 https://www.subaru.jp/safety/eyesight/function/
 三菱自動車

衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)

 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/usp/safety.html
 ダイハツ  衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)
 https://dport.daihatsu.co.jp/information/sumaashi/
 スズキ エマージェンシーブレーキ
http://www.suzuki.co.jp/car/landy/safety/

 

6. TSR(Traffic Sign Recognition:交通標識認識)

前方カメラで撮影した画像から道路標識を認識し、結果をドライバーに表示する機能です。例えば進入禁止の標識を認識し、誤って侵入しないように警告をしたり、速度制限標識と自車走行速度を比較して、スピードオーバーを警告することが可能です。

6-1. 主な国産メーカーのTSR名称とリンク

下表に代表的な国産自動車メーカーのTSR関連機能の名称と参考リンクを掲載しました。
 

メーカー名

 各メーカーのTSR関連機能の名称
 参考情報ページ
 トヨタ  ロードサインアシスト
https://toyota.jp/safety/scene/scenes/?padid=ag461_safety_common_scene_scenes_bn
 ニッサン 進入禁止標識検知

https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/SERENA_SPECIAL/PG/c27j1-3ed5a33a-0dcd-45f4-a400-7d9b098ac5c9.html

 ホンダ  標識認識機能
 http://www.honda.co.jp/tech/auto/safety/traffic-sign-recognition.html
 マツダ  交通標識認識システム(TSR)
 http://www.mazda.co.jp/cars/axela/feature/safety/i-activsense/
スズキ  進入禁止標識検知
 http://www.suzuki.co.jp/car/landy/safety/

7. LDW(Lane Departure Warning:車線逸脱警報)

車線逸脱警報(LDW:Lane Departure Warning)とは、一定速度以上で走行中、道路上の車線を検知し、車両が車線の逸脱を予測するとドライバーに警告をする機能です。主に高速道路での使用を想定しています。

カメラで車線を認識し、ウインカーを出さずに車線を逸脱する挙動があると、ハンドルを振動させる、ディスプレイに表示をする、警報音を鳴らすなどの警告を行います。

7-1. 主な国産メーカーのLDW名称とリンク

下表に代表的な国産自動車メーカーのLDW関連機能の名称と参考リンクを掲載しました。
 

 メーカー名  各メーカーのLDW関連機能の名称
 参考情報ページ

トヨタ

 レーンディパーチャーアラート
 https://toyota.jp/safety/scene/highway/
 ニッサン  LDW(車線逸脱警報)
 https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/LEAF_SPECIAL/1709/PG/guid-824c5ddd-aebf-4b16-9b94-7d8f36da6539.html
 ホンダ  LKAS〈車線維持支援システム〉
 http://www.honda.co.jp/hondasensing/feature/lkas/
 マツダ  LDWS(レーンデパーチャーワーニングシステム)
 http://www.mazda.com/ja/innovation/technology/safety/active_safety/ldws/
 スバル  警報&お知らせ機能
 https://www.subaru.jp/eyesightowner/care/alarm.html
 三菱自動車  LDW(車線逸脱警報システム)
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/carlife/support_car/#scene03
 ダイハツ  車線逸脱警報機能
 https://dport.daihatsu.co.jp/information/sumaashi/#section_f2
 スズキ  車線逸脱警報機能
 http://www.suzuki.co.jp/car/support_car/

8. LKAS(Lane Keeping Assist System:車線逸脱防止支援システム)

レーンキープアシスト(LKAS)とは、上述のLDWと同様に前方のカメラにより、道路上の白線を検知し、自動車の車線維持走行を支援する機能です。LDWと比較して、LKASはさらに積極的に車線維持をアシストする機能と言えます。

以下に機能の概要を説明します。

 ①:カメラなどの外界センサが道路の白線を検出して道路形状を推定する。
 ②:検出した道路情報、自車の速度、操舵角等の情報から、前方の自車位置を推定する。
 ③:推定した自車位置とシステムが判断した望ましい自車位置を比較する。
 ④:必要に応じて、電動パワーステアリングにトルクを発生し、ドライバーがスムーズに操作ができるように車線維持のアシストを行う。

システムのON/ OFFはドライバが任意に設定でき、システムが制御中にドライバが操舵した場合は、ドライバの操舵を優先するようになっています。

8-1. 主な国産メーカーのLKAS名称とリンク

下表に代表的な国産自動車メーカーのLKAS関連機能の名称と参考リンクを掲載しました。
 

 メーカー名  各メーカーのLKAS関連機能の名称
 参考情報ページ
 トヨタ  レーントレーシングアシスト
 https://toyota.jp/safety/scene/highway/
 ニッサン  LDP(レーンディパーチャープリベンション)
 https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/SERENA_SPECIAL/PG/guid-7ec19774-f297-4a07-9c55-f62de20263eb.html
 ホンダ  LKAS〈車線維持支援システム〉
 http://www.honda.co.jp/hondasensing/feature/lkas/
 マツダ  LAS(レーンキープアシストシステム)
 http://www.mazda.com/ja/innovation/technology/safety/active_safety/las/
 スバル  アクティブレーンキープ
 https://www.subaru.jp/forester/forester/safety/eyesight.html
 スズキ  車線逸脱抑制機能
 http://www.suzuki.co.jp/car/safety_system/

9. BSM(Blind Spot Monitoring:死角モニタリング)

BSMは、リアバンパーの内側に設置したレーダーが斜め後方車両を検知し、検知した側のドアミラーの鏡面に備えたインジケーターを点灯することによりドライバーに接近車を通知をする機能です。
さらに、その状態でウインカーを操作するとインジケーターの点滅と警報音で警告し、車線変更の中断を促します。

9-1. 主な国産メーカーのBSM名称とリンク

下表に代表的な国産自動車メーカーのBSM関連機能の名称と参考リンクを掲載しました。

 メーカー名 各メーカーのBSM関連機能の名称
 参考情報ページ

トヨタ

BSM(ブラインドスポットモニター)
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/safety/technology/technology_file/active/night_view.html
 ニッサン  BSW(後側方車両検知警報)について
https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/X-TRAIL_SPECIAL/1705/PG/guid-a6bac876-c4f6-497d-9d5c-cd43b3fdea39.html
 ホンダ  ブラインドスポットインフォメーション
http://www.honda.co.jp/tech/auto/safety/blind-spot-information.html
 マツダ  ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)
http://www.mazda.co.jp/cars/axela/feature/safety/i-activsense/
 スバル スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)
https://www.subaru.jp/levorg/levorg/safety/advancedsafety.html
 三菱自動車 後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)[BSW/LCA]
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/interview/int_03.html
 スズキ  全方位モニター
 http://www.suzuki.co.jp/car/landy/safety/

10. RCTA(Rear Cross Traffic Alert:リヤクロストラフィックアラート)

リヤクロストラフィックアラートとは、BSMのシステムを活用し、駐車場からバックで出る際に左右から接近する車両を検知して、ドアミラーなどのインジケーターや警告音などでドライバーに通知する機能です。

10-1. 主な国産メーカーのRCTA名称とリンク

下表に代表的な国産自動車メーカーのRCTA関連機能の名称と参考リンクを掲載しました。

 メーカー名 各メーカーのRCTA関連機能の名称
 参考情報ページ

トヨタ

リヤクロストラフィックアラート(RCTA)
https://toyota.jp/c-hr/performance/operation/
 ニッサン  BSW(後側方車両検知警報)について
https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/LEAF_SPECIAL/1709/PG/guid-9bbba467-1adf-4c93-8919-c0d8984aaab1.html
 ホンダ  後退出庫サポート
http://www.honda.co.jp/safety/technology/scene/park/reverse-parking/
 マツダ  リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)
http://www.mazda.co.jp/cars/axela/feature/safety/i-activsense/
 スバル スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)
https://www.subaru.jp/levorg/levorg/safety/advancedsafety.html
 三菱自動車  後退時車両検知警報システム(RCTA)
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/usp/safety.html
 スズキ  MOD(移動物検知)
 http://www.suzuki.co.jp/car/landy/safety/

11. DM(Driver Monitoring:ドライバーモニタリング)

ドライバーモニタリングとは、ステアリングやアクセルなどがz無操作になっている状態が一定時間続いたり、ふらつきなど不自然な挙動を行っているとシステムが判断した際に、警告を発したり、自動車を安全に停車させる機能です。

近年は、車室内のカメラで撮影した運転者の表情から眠気などを感知し、休憩を促す機能の実用化が進んでいます。

11-1. 主な国産メーカーのDM名称とリンク

下表に代表的な国産自動車メーカーのDM関連機能の名称と参考リンクを掲載しました。

 メーカー名 各メーカーのAFS関連機能の名称
 参考情報ページ

トヨタ

(レクサス)

 ドライバー異常時停車支援システム
https://lexus.jp/technology/safety/
 ニッサン  インテリジェント DA(ふらつき警報)
https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/X-TRAIL_SPECIAL/1705/index.html#!page?guid-34b03b6c-bf7b-4df2-ae31-7db704de6694
 ホンダ  ふらつき運転検知機能
http://www.honda.co.jp/safety/technology/active/furatsuki/
 マツダ  ドライバー・アテンション・アラート(DAA)
 http://www.mazda.co.jp/cars/axela/feature/safety/i-activsense/
 スバル 警報&お知らせ機能
https://www.subaru.jp/safety/eyesight/function/
 三菱自動車  ふらつき警報
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d2/safety/
 スズキ  ふらつき警報機能
 http://www.suzuki.co.jp/car/landy/safety/

12. AFS (Adaptive Front lighting System:自動ヘッドランプ光軸調整)

自動ヘッドランプ光軸調整とはステアリング操作と車速に合わせて、進行方向へヘッドライトの光軸を調整する機能です。
ハイビームとロービームを自動的に切り替える機能も含みます。

夜間における山道のカーブや交差点での良好な視界を確保し、カーブの先にある車両や歩行者をいち早く認識できるようになります。

12-1. 主な国産メーカーのAFS名称とリンク

下表に代表的な国産自動車メーカーのAFSの名称と参考リンクを掲載しました。

 メーカー名 各メーカーのAFS関連機能の名称
 参考情報ページ

トヨタ

 アダプティブ フロントライティング システム
https://toyota.jp/safety/scene/night/?padid=ag461_safety_common_scene_night_bn
 ニッサン  アクティブAFS
https://www.nissan-global.com/JP/TECHNOLOGY/OVERVIEW/afs.html
 ホンダ  AFS
 http://www.honda.co.jp/safety/technology/active/afs/
 マツダ  AFS(アダプティブフロントライティングシステム)
 http://www.mazda.com/ja/innovation/technology/safety/active_safety/afs/
 スバル ステアリング連動ヘッドランプ
https://www.subaru.jp/forester/forester/safety/safety.html
 三菱自動車  AFS(アダプティブ・フロントライティングシステム)
 https://www.mitsubishi-motors.com/jp/innovation/technology/library/afs.html
 ダイハツ  AFS
 https://www.daihatsu.co.jp/lineup/move_canbus/06_safety.htm
 スズキ  ハイビームアシスト機能
 http://www.suzuki.co.jp/car/support_car/

13. APA(Advanced Parking Assist:高度駐車アシスト)

高度駐車アシストとは自動車を駐車する枠を認識し、必要なステアリング操作を支援する機能です。
バック駐車や縦列駐車に対応した機能があります。駐車枠や周囲の車を超音波センサやカメラが検知し、ナビ画面に表示、アナウンスを行い適切な場所に誘導します。

カメラで撮影をした画像を加工し、自車位置を真上から見たアラウンドビューモニター機能を備えたものもあります。

13-1. 主な国産メーカーのAPA名称とリンク

下表に代表的な国産自動車メーカーのAPAの名称と参考リンクを掲載しました。

 メーカー名  各メーカーのAPA関連機能の名称
 参考情報ページ
 トヨタ  インテリジェントパーキングアシスト
 https://toyota.jp/safety/scene/parking/
 ニッサン  インテリジェントパーキングアシスト
 https://www.nissan-global.com/JP/TECHNOLOGY/OVERVIEW/intelligent_parking_assist.html
 ホンダ  スマートパーキングアシストシステム
 http://www.honda.co.jp/tech/auto/hondasmart-parking/
 マツダ  360°ビュー・モニター+フロントパーキングセンサ
 http://www.mazda.co.jp/cars/axela/feature/safety/i-activsense/
 スズキ  パーキングアシスト
 http://www.suzuki.co.jp/car/landy/safety/

14.ADASの将来について

現在のADASは自動車に取り付けたセンサ機器が取得した情報に基づいた機能が中心です。将来は車車間通信や車路間通信、OTA、ダイナミックマップなどの新しい技術が投入されることになるでしょう。

以下にそれぞれについて以下に概要をご紹介します。

14-1. 車車間通信システム

車車通信システムとは、車両同士がお互いの位置、速度、制御情報などを無線通信で入手することで、ドライバーへの安全運転支援を適切に行うシステムです。例えば見通しの悪い交差点において、車車間通信を搭載した自動車同士が無線で通信することにより、出会い頭の事故を防ぐ音ができます。

課題は車同士の通信となるため、車載器の普及が進まないと、充分なサービスを享受できないという点が挙げられます。システムの普及が進めば、車路間路側機の整備されていない不特定の場所でサービス提供が可能となります。

14-2. 車路間通信システム

道路に路側機を設置し、自車との無線通信により信号、規制などの道路情報を入手し、必要に応じてドライバーに安全運転支援を行うシステムです。例えばカメラを搭載した路側機が見通しの悪い交差点に設置されていると、死角から侵入する自動車を路側機が感知し、情報を送信することで衝突事故を防ぎます。

課題は路側設備の整備が必要であり、コストの面などから一気に路側設備の整備が進むのは困難という点が挙げられます。

14-3. OTA(Over The Air)

OTA(Over The Air)とは自動車を制御している各種ソフトウェアを、インターネットを通じてアップデートする仕組みのことです。普段利用しているしているパソコンやスマホのソフトウェアがインターネットを通じてアップデートされる体験をされている方も多いことでしょう。

自動車はエレクトロニクス化が進み、走行中に多くのソフトウェアが動いています。それらソフトウェアの更新する際は、ディーラーなどのサービス工場に持ち込まなければいけません。

しかし、OTAソフトウェア更新機能を活用すれば、リコールなどの対応も含め、瞬時にソフトウェアの更新が可能となります。既にテスラの電気自動車にはこのような機能が実装されています。

ADAS技術は様々なアルゴリズムを実行するソフトウェアに基づいて可動しているため、OTA技術を用いることで、最新の技術をユーザーに提供することが可能となります。

一方で自動車に搭載されているECUを始めとした車載システムは複雑化が進んでいます。

ソフトウェアは単一のECUを更新するだけでなく、システム全体のアップデートが必要になるため、セキュリティの確保や更新対象の車両管理など、多くの課題を解決する必要があります。

14-4. ダイナミックマップ

ダイナミックマップとは、“AIが読む地図”とも呼ばれている新しい地図情報の概念です。

ドライバーは運転時に、地図やナビの情報だけではなく、信号の色や工事中の看板、歩行者や他のクルマの動きなど、常に自分の目や耳で周囲の状況を把握しています。こうした周辺の様々な情報が重要なのは自動運転車も同様です。ダイナミックマップとは、高精度な3次元地図データにさらに交通規制や道路工事、事故や渋滞といった刻々と変化するダイナミックな情報を組み合わせ、自動運転車の認知性能を向上させる機能です。

ダイナミックマップ技術をADAS機能と連携すれば、周辺情報をより精緻に把握することが可能となり、より高度な運転支援システムを実現することができます。

15.ADAS機能の普及状況

SBDジャパンが2017年12月に発行した「ADAS機能データベース 日本版」によると、数年前まではADAS機能は輸入高級車を中心に搭載されていましが、近年は国産大衆車へのADAS機能の搭載も進んでいました。日本市場特有の軽自動車やミニバンタイプにもADAS機能の搭載が拡大しています。
例えば軽自動車の78%、ミニバンの68%に衝突回避機能が搭載されています。ADAS機能がより一般になりつつあると言えるでしょう。

16.ユーザーが重視するADAS機能

住商アビーム自動車総合研究所が2015年に実施したユーザアンケートによると、ユーザの48%が衝突被害軽減ブレーキを最も重要と考えていました。次いでACC18%、レーンキープアシストが10%となっています。衝突事故を回避したい、というニーズが強いことが伺えます。

参考リンク 住商アビーム自動車総合研究所
http://www.sc-abeam.com/sc/?p=7435

17. ADAS開発に活用可能な製品

ラジコンカーサイズのロボットカー RoboCar 1/10Xシリーズ

上記に挙げられるADAS開発や技術について理解を深めるために活用いただける製品としてRoboCar 1/10シリーズがございます。
本製品はラジコンカーサイズのプログラムにより操作可能な車両で、C++でプログラムを作成し様々なロジックを試すことが可能です。
搭載されているセンサーとして、周辺の障害物を検出することができる赤外線センサーが8個、広角カメラが最大2個、レーザーレンジファインダーが前後に2つ搭載されております。RoboCar 1/10は自動運転の分野でも世界を牽引するコンチネンタル・オートモーティブ様ではシステム開発エンジニアを社内で育成する新卒教育プログラムの素材としてZMPのRoboCar1/10を採用されております。

最新機種となるRoboCar 1/10Xは、GPU搭載のNVIDIA製Jetson AGX Xavier開発者キットを採用、高度なAIアルゴリズムの実装が可能です。また、ZMPの自動運転プラットフォームIZACを組込みIZACとして実装。ROS(Robot Operating System)をはじめ自動運転、AIアプリケーションのための各種OS、ライブラリがインストール済みで、開梱したその日から開発を始めることが可能です。

研究・開発用ステレオカメラユニット RoboVision2s

また、画像認識や障害物検出、ミリ波のような前車追従機能などが可能なステレオカメラユニットRoboVision2sもADAS・自動運転開発にご活用いただけます。
本製品は、ソニー製 超高感度CMOSイメージセンサ IMX224を2個搭載し、USB3.0でPCへの取り込みが可能なステレオカメラシステムです。
 ・暗闇に相当する低照度0.005ルクスでも高画質なカラー映像が取得できるイメージセンサを搭載。
  最大1280×960ピクセルで30fpsのカラー映像の取得が可能です。
 ・ソフトウェア開発環境(SDK)として、カメラのキャリブレーション等の設定や視差画像を出力するためのライブラリおよび、
  すぐに画像を確認できるアプリケーションが付属しています。
ステレオカメラユニット
RoboVision2s
研究・開発に容易に活用可能なステレオカメラユニット

18. ADAS開発に活用可能なソリューション

本ソリューションサービスではZMPで培った、自動運転の技術を組み合わせてお客様に合わせた自動運転を活用したサービスや試験などの開発を支援いたします。

自動運転ソリューションでは、ZMPの自動運転の取り組みや自動運転技術を開発やサービスに適用する開発支援サービスや自動運転とMaaS(Mobility As a Service)を組み合わせたサービス開発実現にむけたソリューションを提供しております。

詳細につきましては下記をご覧いただければと思います。

19. お問合わせ

上記に関する問合せ、資料請求などについては下記よりご連絡いただければと思います。
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