自動運転・ADASに欠かせない「データ取得」サービス「RoboTest」とは?

「研究開発に忙しい方に使っていただきたい」

自動運転・ADASの技術開発に欠かせない「データ取得」。10年以上培ったZMPの自動運転技術とノウハウを活用し、調達から運用まで全て代行するサービスが「RoboTest」です。「そもそもなぜデータが必要なのでしょうか?」「どのようなデータが活用されるのでしょうか?」RoboTest担当のKさんに詳しく聞いてきました。

①自動運転開発に欠かせない「データ取得」

 Q. RoboTestはどのようなサービスなのでしょうか?

RoboTestはひとことで表すと「データ取得」のサービスです。例えば、ADAS(先進運転支援システム)において、前の車との車間距離を計測するカメラを開発している企業があるとします。開発段階では、本当にカメラが検出した車間距離が正しいのかどうかを評価するために、他のセンサーで計測した距離のデータを使って比較しながら修正していく必要があります。しかし、実際の走行環境を使ったデータ収集をその都度準備するのはとてもコストがかかります。

開発中の製品で測った距離/評価用センサーでの距離比較の一例

そこでこのデータ取得作業における調達から運用までを代行し、お客様が開発中の製品を改良するサポートを行うサービスがRoboTestになります。

ADAS
ADASとは、Advanced Driver-Assistance Systems(先進運転支援システム)の略であり、ドライバーの安全・快適を実現するために自動車自体が周囲の情報を把握し、ドライバーに的確に表示・警告を行ったり、ドライバーに代わって自動車を制御するなどの運転を支援する機能の総称です。

 Q. 走行データの収集にはどのような手間がかかるのでしょうか?

例えば、自動車に取り付けるカメラを開発している企業があるとします。まずは、車をレンタカーなどを使って手配をしなくてはいけません。そして、ドライバーを人材会社に依頼し、準備する必要があります。さらには、カメラの比較対象となるデータを取得するための様々なセンサーを用意し、車両に取り付ける必要があります。これらを別々の会社に依頼することもできますが、非常に時間がかかり、管理するコストも膨大です。
このようなデータ収集にかかる作業を代わりに行うことで、お客様に本来の目的であるデータ分析と製品改良に集中していただくためのサービスをRoboTestは提供しています。

 Q. どのようなお客様がRoboTestを利用するのでしょうか?

ADASや自動運転を開発する自動車メーカーや、カメラなどのセンサーを開発する企業にご利用いただいています。また、自動車のセンサーから得たデータを解析する技術を開発する企業や研究機関の方々にもご利用いただきます。お客様に共通するキーワードは「データ」を使うことであり、アルゴリズムを改良するためのデータ収集にご活用いただいています。

②カメラから脳波まで 取得できるデータとは?

 Q. RoboTestではどのようなデータを取得することができるのでしょうか?

よく利用されるものでは、距離を測定するカメラやLiDAR、位置を測るためのGNSS、加速度や角速度を計測するIMUがあります。また、車両CANと呼ばれるタイヤの回転数や速度といった車両データも取得することもできます。

さらに、最近では車内の温度や騒音、ドライバーの表情や脳波といった車の中に関するデータが求められることも多くなってきています。

GNSS
GNSSとは、Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム)の略であり、4機以上の測位衛星によって送信された電波がスマホやロボットなどの受信機へ到達する時間を測り、位置を特定する技術です。米国のGPS、日本のQZSS、ロシアのGLONASS、欧州連合のGalileo、中国のBeiDou等があります。

CAN
CANとは、Controller Area Networkの略であり、自動車などの機械の内部で、各装置や電子制御ユニット(ECU)を横断的に接続するための通信規格の一つです。車両のCANデータを解析することで、ホイールの回転数や曲がった方向、ブレーキのタイミングなどを測定することができます。

 Q. ドライバーのデータはどのように活用されているでしょうか?

ADASには自動で走行するための技術開発もありますが、ドライバーが快適に運転するための技術開発も進んでいます。例えば、ドライバーが居眠りしている表情を検出して合図やブレーキを作動させるシステムの開発や、持病の発作を検知して路肩へ車を避けるシステムなどがあります。このような事故のリスクを減らし、安全で快適に運転するための技術を開発するために、カメラを使った走行中のドライバーの表情や、脳波測定による生体データなどを収集するニーズが出てきています。

車内での居眠りを警告

③15年以上の自動運転開発から生まれたサービス

 Q. ZMPがRoboTestを始めたきっかけを教えてください

ZMPは2008年から自動運転の開発を始め、2014年には公道での自動運転走行を実験するなど、自動運転開発において15年以上の歴史があります。そのため、自社での自動運転開発の経験から、データ取得の重要性やコストの大きさを理解していました。自動運転開発の先駆者として、他社も苦労するであろうデータ取得の作業を代行することができるのではないかと考え、RoboTestというサービスが始まりました。

 Q. RoboTestがデータを取得するまでの流れを教えてください

まずは、お客様からお問い合わせをいただきます。この段階で目的が明確なお客様もいれば、はっきりとは定まっていないお客様もいます。その後の打ち合わせで、ZMPのノウハウも活用しながらデータ取得の目的や方法をしっかりと確認していきます。発注いただいた後は、車両やセンサー、ドライバーの手配をこちらで行い、本番前のプレテストにご参加いただきます。その後、本番の走行でデータを取得し、納品させていただきます。

 Q. RoboTestの未来を教えてください

最新のセンサーや業界の動向をチェックし、お客様にとって最善のデータを提供できる環境を整えていきたいと思っています。研究開発に忙しい企業や研究機関の方々の信頼できるパートナーとして、今後ともご支援させていただきます。

まとめ

RoboTestは、自動運転やADASに関わる技術開発において、手間のかかる「データ取得」作業をできるだけ減らすことができるサービスだということが分かりました。

はじめは目的や方法が明確でなくても問題ありません。ZMPの豊富な技術とノウハウを使い、全力でサポートさせていただくので、お気軽にお問合せください!

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