AEROBO Marker
概要・特徴
AEROBOマーカーとは?
GNSSを搭載した対空標識で、空撮用の対空標識機能と設置機能のGNSS観測データを自動ロギングする機能を有します。空撮画像とAEROBO marker観測ログは、AEROBO cloudにて処理されます。クラウド上でマーカー座標を高精度測位した後、空撮画像からのマーカー検出、マーカー座標との対応づけをAIで自動で行い、空撮画像から高精度3次元モデル・各種データを自動で生成します。従来のように対空標識をトータルステーションなどの地上測量機器を使って別途測量する必要がなく、空撮しながら、標定点計測ができます。また、小型・軽量・簡単操作のため、一度に多くのマーカーを持ち運び設置することが可能で、現場作業を大幅に軽減できます。
仕組みと原理
設置位置のGNSS観測を60分行い、電波情報などの観測データをロギングします。観測後、RTK-GPSと同様な搬送波相測位(スタティック測位)を行うことで2つのマーカー間の相対位置を約1cmの精度で計測します。このとき、設置位置のGNSS観測データ以外に、基準局の観測データ(位置が正確にわかっている地点の、同時刻観測データ)が別途必要となりますが、AEROBO測量2.0では、基準局観測データとして、標準で国土地理院提供の電子基準点データを使用します。
観測地点から最近傍の電子基準点を自動で検索し、該当観測データを参照します。電子基準点観測データ配信のタイミングに基づいて、測位処理を開始します。
また現場周辺/内に既知点(測量済みの点で高精度位置がすでに分かっている点)が使える場合、そこにAEROBOマーカーを設置することで、既知点観測データを基準局観測データとすることもできます。この場合、観測が終了次第、測位処理可能となります。
特徴
・標定点・検証点に置くだけ、地上測量が不要に。
・独自のクラウド後処理で、RTK精度の位置情報を自動計算
・空撮画像上のマーカー位置を自動認識し、位置情報と自動的に紐付けをすることで、GCPデータを自動生成。
・本体のみで動作する簡単操作(タブレット連携も可能)
現場での測量工数削減
軽量で簡単に設置可能なマーカーですので、測量現場での持ち運びや設置が簡単です。設置してボタンを押すだけで測量開始でき、1時間の設置で測量ができます。地上測量が不要になり、大幅に工数を削減することが可能です。
AEROBO cloudとの連携
AEROBO cloud上にAEROBO markerから取り出したログと空撮画像をアップロードするだけで、測量データの補正、空撮画像中のAEROBO markerの自動認識、画像上のマーカーとマーカーの位置情報を自動でマッチングし、オルソ画像や3Dメッシュ、点群データまで自動生成できます。手動の評定点入力が不要になり、全自動でのデータ処理を行います。