高校生時代には、ゲームを作るのではなく、もっと具体的なものを作り上げたいと思いました。そのためには、今回はエレクトロニクス、回路設計、部品だけでなく、ボード上のはんだ付け、ケーブルの作成、配線などの手作業も勉強しなければなりませんでした。初めてと比べて、これはソフトウェアよりもハードウェア関連の方が多かったのですが、一見すると、まったく無関係に見えても、中学生の自分が学んだプログラミングスキルは、このプロジェクトに必要でした。こうした結果、好きなものを作り、使うことができましたし、制作の過程の方がとても楽しかったです。今でも私の原動力となっているエレクトロニクスの世界への情熱が生まれました。
高校卒業後、工学を専攻し、最終的にフランスのグランゼ・コール(フランスの5年一貫教育のエンジニアリング学校)に入学しました。そこでは、電子工学、ロボット工学、組込みシステムを学びました。カリキュラムの一環として、4年時に電気工学の知識を深めるために、東京大学への1年間の交換プログラムの機会を与えられました。この期間を経て、卒業するためではなく私自身の意志により、過去4年間に蓄積した知識をすべて応用し、長期インターンシップを実現するためのギャップイヤー(大学入学前や就職前に一定期間休学をして、自分と向き合う時間)を取ることに決め、現在はZMPでフルタイムのインターンとして働いています。