物流・ロジスティクスを知る

物流・ロジスティクス業界企業の取り組み

最近の生活の便利さを支えているインフラとなりつつある、物流業界の現状や課題またそれに対する各社物流企業の取り組みについて説明します。

各企業の取り組み

物流企業では、企業として物を運ぶ以外にも環境負荷低減への活動や従業員へのワークライフバランスへの取り組み、安全や品質への取り組みなど様々な行っています。

ここでは、物流の現場における最先端の取り組みについて各社の事例を紹介していきます。

紹介する企業は、海外の物流企業、国内の物流企業について取り組みを紹介します。

海外企業の取り組みについて

まず初めに、海外の物流企業の最先端の取り組みについて紹介をしていきたいと思います。

企業によっては、設備全体を自動システム化や人のピッキングをアシストするロボットなど様々な取り組みを行っているようです。
DHL
DHLはドイツの企業ですが、世界中に物を届ける企業として売上高世界第1の物流会社です。世界一の物流企業の取り組みとして、Insights & Innovationというページで紹介されています。

その取り組みの一例として、
Celluveyor:Celluveyorは自動仕分けコンベアでコンベア上にあるオムニホイールで流れてくる荷物を任意に仕分けすることが可能な技術です。この技術は、2016年DHL Innovation Dayでコンテストを受賞した取り組みです。
EffiBOT:フランスのスタートアップEffidenceという企業が製作した追従&自動走行機能の付いた物流ロボットが紹介されています。動作イメージは下記の動画をご覧いただければと思います。

DHL employs robot as picker's best companion

 動画リンク:https://www.youtube.com/watch?v=JoVL0pbabqg

上記の台車タイプのロボットは作業者の後ろに追従し、ボタンを押すと走行ルートを戻るという機能を備えているようです。また、障害物センサーを搭載し、車両間の干渉を防止するような回避走行も実装されています。

celluveyor - Omnidirectional Cellular Conveyor

 動画リンク:https://www.youtube.com/watch?v=mBCccgt8bZs

オムニホイールがコンベヤの表面に搭載され、荷物をコンベヤに流すと対象の荷物を任意のルートに運んでくれるデバイスです。構成するパーツは多いように見えますが、それぞれの6角形のプレート単位で修理・交換が可能なため整備性にも優れていそうです。

このcelluveyorは、2016年 DHL Innovation Day "Shark Tank" contestで優勝した新しい技術になっています。
出展サイト:https://www.logistics.dhl/global-en/home/insights-and-innovation/innovation/innovation-in-action.html

UPS

UPSはアメリカの企業で、世界第2位の売上高を誇る物流会社。物流の効率化だけでなく、安全に対する取り組みとして、ドライバーのトレーニングとしてドライビングシミュレーターを使った疑似トレーニングも行っているようです。また、空を使った物流サービスとしてZiplineという飛行機を使ったデリバリーも現在取り組みを行っているようです。

UPSにおける、最新の技術採用への取り組みについては下記に様々な事例が紹介されています。

Adopting Innovation - UPS
https://www.ups.com/us/en/services/knowledge-center/adopting-innovation.page?

 

また、会社の取り組みを紹介するOn the Leading EdgeというUPSのCorporate Sustainability Progress Repoerにはドライバーのトレーニングに、ドライビングシミュレーターを使った訓練やルワンダでのドローンを活用した配送サービスの取り組みなど陸海空を活用し、環境にやさしく迅速の配達できるサービスの開発に取り組んでいます。

https://www.ups.com/assets/resources/media/knowledge-center/UPS_2017_SR.pdf

FedEx

FedEXもアメリカの企業で、世界第3位の売上高を誇る物流会社。物流を常に変化させるための取り組みを会社としても取り組んでおり、最近の取り組みとして、Samと呼ばれる自律移動ロボットを活用した配送の取り組みや最新の航空機への移行や、物流拠点内で自動で動く車両なども活用しているようです。

Transforming transportation: Innovation at FedEx
https://about.van.fedex.com/our-story/innovation/

 

下記には、屋内デリバリーロボットSamの紹介や活用事例が掲載されています。カメラやLiDARを搭載し、自律移動を行い、携帯電話などの比較的小さい荷物を届ける用途に活用されています。

 Tech Minutes from FedEx: Sam the Robot

https://about.van.fedex.com/blog/tech-minutes-sam-robot/

 Tech Minutes from FedEx: Autonomous Tuggers

 動画リンク:https://www.youtube.com/watch?v=ETdzFabKe1g

国内物流企業の取り組みについて

国内物流企業の取り組みについて一部の企業となりますが、その取り組みについて下記にて紹介していきます。
佐川急便株式会社  

佐川急便では、既存のシステムやサービスの向上を図ると共に、最新技術を導入し、より安全でより機能的な取り組みを実践が紹介されています。
その一例として、次世代集配車として、「営業所機能」「安全・運行管理機能」を搭載した特別仕様車(ワンボックスタイプ)をインテリジェントカーとして配備。
また、内部に装備された位置情報専用端末機によりリアルタイムに位置情報が送信され、荷物の現在位置を監視できるセキュリティ輸送サービス「セキュリティサービス」を全国展開し、社会へ安心と信頼を提供しています。
http://www.sagawa-exp.co.jp/csr/quality/technology.html

 

SGホールディングスグループで国内ロジスティクス事業を展開する佐川グローバルロジスティクス株式会社は、搬送業務の自動化による庫内作業の効率化・省人化を目指して、株式会社ZMP製の台車型自動搬送機「CarriRo®(キャリロ)AD」の自律移動モデルを、2019年1月より東関東支店柏SRCに導入し、物流の効率化に取り組んでいます。
http://www2.sagawa-exp.co.jp/newsrelease/detail/2019/0124_1400.html

 

日本通運株式会社

日本通運では、先端技術の実用化を主導することで業界での競争優位に立ち、物流全体の効率化を図るため、「ロジスティクス・エンジニアリング戦略室」を新設(2017年7月)し、

 (1) 自動運転技術を活用したトラック隊列走行

 (2) 先端技術による物流センターの無人化・省力化

 (3) 人工知能(AI)活用の物流ソリューション

 (4) ドローンの多目的活用

 (5) トラックマッチング(求荷求車)のシステム化

 

――など5テーマの研究・開発を推進に取り組んているようです。

日本郵政株式会社

日本郵便では、荷物増加等の伴う再配達配送ロボットの物流分野への活用実現に向けた実証実験を実施しており、ラストワンマイルにおける配送ロボットによる無人配送の実現可能性を検証しています。

https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2019/00_honsha/0125_02_01.pdf

ヤマト運輸株式会社

荷物増加に伴う再配達の荷物を減らす取り組みとして、Packcity Japan株式会社はオープン型宅配便ロッカーネットワークを構築し、ネオポストシッピング社とヤマト運輸株式会社の出資の元、設立し、お客様の利便性向上と社会的課題の解決を図る取り組みをしています。http://www.packcity.co.jp/company_profile

また、無人搬送ロボを活用した実証実験も実施しています。
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00447018

ZMPの取り組み

物流支援ロボットCarriRo、宅配ロボットCarriRo Deli、エアロセンスの拠点間航空配送などに取り組んでいます。

ZMPでは、上記佐川急便株式会社の取り組みで紹介した、物流支援ロボットCarriRo(キャリロ)を販売。

この物流支援ロボットCarriRo(キャリロ)は、 電動台車型のロボットでジョイスティックによる操作ができるドライブモード、ビーコンを自動追従するカルガモモード、また自律移動機能を有した自動走行が可能な製品です。

販売開始から累計300 ユーザー以上の導入実績があり、自律移動による新たな付加価値により物流拠点や工場を始め、ホテルなどのサービス業界と様々な分野に導入が広がっております。
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アシスト機能、追従機能、自律移動機能を搭載し物流を効率化
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