自動運転・ADASを知る

最新の4眼ステレオカメラ『RoboVision3』を徹底解説!

自動運転やADAS(先進運転支援システム)に活用されるステレオカメラの最新版ユニット4眼ステレオカメラRoboVision3の魅力を徹底解説いたします。

1.ZMP製ステレオカメラ『RoboVision』の誕生と進化

「ロボットは目が重要」

ZMPではこれまで多くの自律移動ロボット開発を行い、その技術発展によって現在は自動運転の実用化を進めています。RoboVisionシリーズはそれらの『目』の役割を担い、カメラを使った認識や判断を行うために長きにわたり活用されています。

RoboVision(ロボビジョン)は2009年、1/10サイズのロボットカーRoboCar 1/10の外界認識センサーとして誕生し、基線長を変更可能なモデルとして車載向けのステレオカメラとして活用されてきました。
その後、『RoboVision2』へ進化し、コンパクトな筐体とUSB給電によるデータ送信を実現。より手軽に研究開発で利用できるようになり、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転の開発で使われています。さらに汎用的なロボットや移動体へも活用されております。

そして、今回紹介する『RoboVision3』は、自動運転やADAS開発などの画像処理や認識アルゴリズム開発向けに設計した最新モデル。最新CMOSセンサーを搭載し、さらにレンズを2つ増やし4眼ステレオカメラとなりました。早く正確にデータ計測できるRoboVision3の魅力をご紹介します。

2 . 最新4眼ステレオカメラ『RoboVision3』

ZMPが新たに開発した『RoboVision3』は2つのステレオカメラを搭載するデュアルステレオカメラ(クワッドカメラ)です。レンズは望遠用のレンズと広角用のレンズを搭載し、シーンに応じた使い分けが可能です。
製品には車載用のマウントも付属し、ルームミラーのマウントを利用し多取り付けも行えます。

それでは、RoboVision3の大きな3つの特徴を紹介していきます。

3. RoboVision3の3つの特徴

【特徴①】広い視野でより遠くまで計測可能

RoboVision3 には、上記で触れているように2つのタイプのステレオカメラが搭載されています。
【望遠レンズ】
望遠用のレンズは、約150m先の対象も測定可能で、高速道路や交差点の右折時など遠くの物体を計測・検出したいときに活用いただけます。
【広角レンズ】
また、広角用のレンズは、約110°の視野角を確保、人が運転してフロントガラス越しに見ている広さと同じレンジをカバーします。広角用のレンズは、交差点の左折時など歩道の人や自転車・バイクのまきこみを防止するための走行シーンなどに効果を発揮いたします。
【サラウンドビュー】
さらに、複数のRoboVision3を搭載することで、全周囲にわたる計測も可能で、サラウンドビューモニタのように車両の周囲の走行データの計測や、車両周りの物体検出や認識に活用いただけます。4つのRoboVision3を搭載した、全周囲モニタリングカメラSurround RoboVisionも製品ラインナップとして選択いただけます。
計測した画像に距離画像を重層したイメージ動画となります。

【特徴②】明暗差・LEDフリッカーに対応

RoboVision3はそのセンサー素子にソニーの最新CMOSセンサーIMX390を採用し、そのセンシング機能として、120dBの明るさのダイナミックレンジに対応。また、LEDライトなどのフリッカーを抑えた計測が可能です。これにより、走行時に電光掲示板や標識などの誤認識を防止した認識に応用いただけます。
RoboVision3 計測動画(明るさを変更時イメージ)
RoboVision3 LEDフリッカー抑制機能

【特徴③】安定したデータ計測を実現するインターフェースに対応

画像計測においては、1秒間に500MB以上ものデータを送信する必要があります。画像のフレーム落ちや欠落を防止するため、連続した画像計測においては、大容量のデータを安定してデータストアへ送信するスペックが求められます。その課題に対応するため、RoboVision3はデータ通信インターフェースにPCI Express x4に対応したXMCモジュールを採用。4台のカメラから取得できる2Mピクセルの24bit画像を30fpsで送信します。これにより、画像の取りこぼしなくデータ計測が可能になります。
また、ZMPではオプション製品として、RoboVision3と計測用PCをセットにしたパッケージも販売しております。

4.関連製品情報

以下に、今回紹介した製品のリンクを掲載しております。
ご興味のある製品についてご覧いただければと思います。
RoboVision3
最大150m、水平110°の距離と視野のセンシングが可能なステレオカメラ
Surround RoboVision
360°全周囲の画像を24bitの色深度で最大30fpsで取得
 RoboVision2s
測距や物体検出ソフトに対応した超高感度ステレオカメラシステム
物体検出オプション
検出した物体の大きさや位置座標をリアルタイムに表示可能なソフトウェア

5.問い合わせ

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